2005年8月5日金曜日

なぞなぞ「今どき内外価格差が10倍以上ある商品は何でしょう〜か?」



もちろん、それは「お米」と答えた人は、間違いではないけれど、それだけでは充分ではない。もっとすごいのがあったのだ!

今日の日経新聞によると、答えは「お砂糖」。内外価格差、実に“10.55倍”であるという。

ちなみにお砂糖にくわえてデンプンもすごい。日経の数字を上げると:
砂糖
輸入価格……2.4万円/トン
国産…… 24.8万円/トン (内外価格差10倍以上)

ちなみにデンプンは:
輸入価格……2.3万円/トン
国産価格……13.8万円/トン (内外価格差約6倍)

長年の最低価格制度や輸入製品に対する「調整金」、更に輸入商品を買う際に国産品を「抱き合わせ」で購入することを強制する制度がこれを可能にしてきたとのこと。

農水省は、いままでこんなおかしな制度は廃止するべく努力をしてきたが、その度に国内農業団体の強力な反対で挫折してしまったという。農水省は諦め気味だがというが、自分がツケを払うわけじゃないので気楽なもんだ。勘定を払っているのは都市住民。

安く供給できる輸入先を見ると、先進国が多い。日本よりはるかに高い実質所得水準にある国民の作る農産物にボロ負けしながら、日本の農民はどうして恥ずかしく思わないのだろうか? 「生活保護」としての農業保護政策には、もう正直うんざりする。生活保護にはちゃんと別の法制度があるのだ。日本の農産物輸入制度は、日本の農民をして自分たちは生活保護を受けていないという「欺瞞」に安住させ、彼等の傲慢さを維持させるだけの結果をもたらしている。

もぅ一度言う。生活保護を受けたければ、日本国にはそれに相応するに制度は完備されている。役場に行けば貰えるのだ。それを覆い隠そうとする国内農業保護政策は、実態の解決にはつながらない。

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